旧北陸街道沿いの古民家の階段架け替え工事とキッチンリノベーション(富山市)
富山市のN様邸は旧北陸街道沿いにあるとても趣のある古民家です。 古い古民家の部分と新しく増築した部分に家が分かれており、新旧の建物が融合しています。 増築を何度も重ねたため、建物の結合部分が複雑になっており、構造体も含めた改修工事をさせて頂きました。
・キッチンと廊下を繋げ、広い一つの空間に一体化(床などの構造体も改修)
・キッチン本体の交換工事
・サッシの入れ替え工事
・階段の架け替え工事
・縁側の床補修工事(床下構造体・下地・床)
・和室の床補修工事(床下構造体・下地・床)
・シロアリ駆除および蟻害箇所の補修工事
・雨漏れの補修工事
今回のリノベーション工事では、表面的に綺麗にするだけでなく、構造体の改修も行ったため、お施主様からは古民家の構造に詳しく、古民家再生工事を多く手掛けていることから弊社にお声がけ頂きました。
施工前と施工後の写真
施工前は古民家によくある急な階段だったため、階段の傾斜を緩くして段差も増やしました。階段とキッチンスペース、廊下が分かれていましたが、その分キッチンスペースが狭いため、これらの空間を繋げることでキッチン空間を広々とした間取に変更しました。その際に、サッシも断熱性の高いものに交換しました。
傾斜を緩くした階段
施工前は階段、キッチン、廊下が壁やドアで区切られていました。階段の傾斜を緩くすることや廊下の狭さを改善するために、壁を取り除いて、空間を一体化しました。施工後の階段は、一般的な新築住宅と比較して同程度の傾斜であるものの、階段の天井部分には取り除けない梁があるため、天井部分はギリギリまで梁に寄せて階段登り口の天井が低く感じない様にしました。
床を貼り替えた縁側
施工前に弊社で確認したときには、シロアリがいたということで、お施主様で既に床を解体された状態でした。弊社で床下構造体から施工し、床を綺麗に貼り直しました。
屋根が複雑になっている外観
写真には複数の屋根が連なっていますが、これらの建物は全て繋がっています。増築を重ねているため、構造も複雑になっていました。屋根の継ぎ目箇所から雨漏れをしている箇所もあって、シロアリ被害もありました。傷んだ梁や柱の交換工事も行いました。